クララに魅せられた作曲家たちVol.1 ショパン②
クララに魅せられた作曲家たち Vol.1 ショパン① →
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クララが初めてショパンの姿を見たのは、父ヴィークと演奏旅行でパリに寄ったときのことでした。
彼らはふだんから賛嘆し、研究してきたショパンの《作品2》を作曲者自身の演奏によって聴く好機に巡り合わせたのでした。
そしてそれはショパンにとってもパリでデビューを飾った記念すべき夜のことだったのです。
当時、多くの芸術家が集うパリで注目を集めることは並大抵のことではありませんでした。
そんななか、ショパンがパリで知り合ってたちまちお互いに惹かれ合った二人の友人、圧倒的なピアノの技巧とオーラを纏った美貌とでたちまち人々を魅了するリストと、幅広い教養、洗練されたマナーと豊かな財力で上流社会に歓迎されたメンデルスゾーンは、すでにスターの座を射止めていました。
この二人の助力を得てパリでデビューを果たしたショパンも、この日を境にサロンの寵児となっていきます。
このときメンデルスゾーン22才、リスト20才、ショパン21才。
まだ12才になったばかりのクララは、楽譜の上に印刷されていた、尊敬する名前の青年が、目の前で陽気に話したり微笑んだりするまばゆい光景に圧倒され、いつまでも記憶に残ったといいます。
ところで・・・パリでのクララの売り込みを考えていたヴィークは、ショパンにも助力を仰ごうと、旅行に先立ち《作品2》についての賛辞をショパンに送っています。
しかし、残念なことに、ヴィークの行動は裏目に出てしまいます。
熱烈な賛辞と共に書き送った曲の評論は、各変奏に「ドン・ジョバンニ」からの場面を勝手に当てはめた押しつけがましい内容のもので、それを読んだショパンは喜ぶどころか辟易し、友人に「変なドイツ人から手紙が来た」、ともらしています。
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クララに魅せられた作曲家たちVol.1ショパン③ →
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